東福岡中学高校は共学化でどうなる?偏差値や女子制服は?

東福岡高校が共学になると大きなニュースになっていました。

我が家の息子は東福岡高校に通っていました。

男子校だからこその男子が伸びる教育を、というところが魅力に感じて志望し通っていた高校が共学化でどう変わるのか?

保護者目線で考察してみました。これから志望校を検討する受験生や保護者の方の参考になれば幸いです。

この記事でわかること

  • 現在の東福岡高校はどんな学校?
  • コースと偏差値、学校の環境
  • 共学化でどう変わる?
  • 制服は?
  • 学力や偏差値、進学実績、学校の雰囲気
目次

現在の東福岡はどんな学校?コースと偏差値は?

東福岡はスポーツ強豪のイメージが強いですが、進学に力を入れている進学校でもあります。

九州大学をはじめとした旧帝大学や、防衛大学、国立大学、また早慶、MARCH、関関同立などの難関私立大

そして地元の西南学院や福岡大学などに毎年進学しています。

全国から集まるラグビー部やサッカー部など強豪の部活の生徒も、アスリートコースのようなものはなく、一般の生徒とともにクラス編成され勉学にも励みます。

現在のコースは4つあります。

特進英数コース

偏差値62

九州大学以上の難関国立大学を目指す少数精鋭のコースです。

英数の生徒さんは授業数もかなり多く、運動部との掛け持ちはかなり難しいと聞いてます。

入部は自由なのですが、練習や試合に行く暇がないほど授業数が充実してます。

とにかく難関国立を目指すためのヒガシのトップのコースです。

授業の難易度もスピードも量もハイククラスです。

特進コース

偏差値58

こちらも難関大を目指すコースです。

2年進級時に国立文系、国立理系、私立文系、私立理系の4つに分かれます。

勉強もハイレベルで求められて大変ですが運動部にはいる生徒もいます

文武両道を体現しているのが特進コースですね

進学コース

偏差値49

西南大学や福岡大学などの私立大学への進学を目指すコースです。

ですが進学コースからも国立大に進学する生徒さんも毎年います。

強豪運動部に在籍している子が一番多いのは進学コースで、本当に高校生かなぁと驚くような体格の子もいます。

自彊館コース

中高一貫のコースです

東福岡高校付属の自彊館中学校からの内部進学で高校から入学した生徒と入れ替わることはありません。

偏差値は「みんなの高校情報」を参考に、高校受験時の偏差値を書いているので自彊館の偏差値は出していません。

自彊館以外は高校入試の点数でコースを割り振られます。

2年時に転コース制度があります。一年間の努力で進学から特進と、上のコースへ転コースすることも可能です。

しかし、特進英数は授業の進度が全く違うため、特進や進学から上がることはできません。

逆に成績が下がったり、志望校が変わった場合に下位のコースに下がることはあります。

最高の設備を誇る校舎やグラウンド

東福岡高校は博多駅筑紫口から徒歩15分とかなりアクセスも良い学校です。

校舎は2010年に建て替えされ、大学のような雰囲気です。

緑が植樹され、都心にいるとは思えない環境です。

校舎内にビクトリーロードといって、過去の運動部の優勝旗やプロになった先輩のサイン入りユニフォームが飾られているエリアもあります。

図書室やミルクホール(食堂)もかなりおしゃれで綺麗です。

職員室は生徒は入室禁止ですが、その前に小さなスペースがあり、そこで先生に質問したり、面談をしてもらうことができるそうです。

運動場は全面芝生になってます。

近隣にマンションなどが多く、砂埃が舞いご迷惑にならないよう整備されたものらしいですが、部活動生はもちろんここで体育の授業を受ける生徒にとってもいい環境ですよね。

東福岡はハード面でも生徒を伸ばす環境に配慮してくれています。

「男子校」のイメージを覆すような綺麗で充実した設備です。

共学化でどう変わる?

伝統的な男子校が共学に変わることで学校はどのように変わるのでしょうか?

制服はどうなる?

現在のヒガシの制服は学ランです。

一見オーソドックスなのですが、紺地にストライプになっていてかっこいいと個人的には思います。

今後制服は女子のみ今の男子に合わせて作られるのか?それとも男子も女子と一緒に新しくなるんでしょうか?

これはニュースでも取り上げられていました。

現在の生徒会役員が、新しい制服を吟味していました。

が、「当たり前だけど今女子がいないので女子の意見が聞けない」と困っていました。

女子の意見を聞くために、アンケートのための特設サイトを18日から24日に開設するそうです。

そのアンケートも参考に新しい制服は2024年1月末に決定するそうです。

偏差値や進学実績は上がる?

少子化の昨今、別学から共学に変わる学校は増えました。

一般的に男子校から共学に変わった場合、偏差値や学力は上がる傾向にあると思います。

理由としては、女子の方が真面目にコツコツやるタイプが多く、学力も高い子の割合が多いです。

また、男子のみから集めるのと、男女ともに集めるのでは自ずと学力は高い子が集まると思います。

進学にも力を入れているヒガシが、さらに実績を上げるために女子を入れて学校を活性化していこうと考えているのではないか?と推測します。

定員は?

現在は1学年660人くらいが生徒数です。

定員は増えるのでしょうか?

まだ募集に関してはわかっていませんが、おそらく今まで通りではないかと思います。

教室や教員のキャパもありますし、この少子化の時代に定員を増やすことは考えにくいかと思います。

今まで通りの定員で女子を受け入れると、男子が入学できる枠も減っていきます。

特に特進英数や特進コースを目指す受験生はこれまで以上に学力を上げていかないと難しくなるのではないかと思います。

売りが男子校から多様性へ

2年前までの東福岡は「男子校」であることこそ売りだったように思います。

中学生向けのパンフレットの表紙は「男子力」と書いてありました。

そのキャッチフレーズ通り、保護者説明会でも思春期の男の子の特性に合わせた教育をしていますとのことでした。

確かに女子と男子では、やる気の入り方や能力の発揮の仕方の傾向が違うことは多々あるかもしれません。

そこに魅力を感じて、受験を決めた生徒や保護者も多かったと思います。

実際に、ヒガシの生徒さんは入学後の偏差値の上がり方が大きいというデータもありました。

高校入学時の偏差値と大学の進学実績を見比べた時に、入学時偏差値がより高い学校よりも進学実績がいいのが東福岡でした。

男子がやる気になる声かけ、関わり方をよく知ってらっしゃるなぁと思ったものです。

次の募集はまだ男子のみで、共学になるのは来年度の募集からなのですが今年のパンフレットには男子校であることの売りは一切消えていました。

キャッチフレーズはFly High!成長のその先へ。ダイバーシティという言葉も目立ちます。

共学化の理由も「ジェンダーや人種、年齢を超えて、お互いを認め合い、価値観の異なる人々と協働する人材育成」とあります。

時代の変化とともに男子校の伝統も進化させていく東福岡の今後が楽しみです。

圧倒的に多い男性教員!女性教員を積極採用する?

現在教員は圧倒的に男性が多いです。

1学年17クラスある入学式での担任紹介で、女性教員は一人でした。

ヒガシのOBが先生をしている方が多いのも理由かもしれません。

OBが先生として母校に戻ってくるって誇りを持っているんだろうなと感じますね。

これから女子生徒を受け入れていく中で、女性教員は増やしていくんじゃないかと思います。

まとめ

常に先進的な改革を続けてきた福岡の名門東福岡高校をご紹介させていただきました。

息子が東福岡高校というと、すごいね!と言われることも多々ありました。

(息子は普通ですし、普通の子もたくさん通っています)

娘は学校の環境を見ていて、ずっとヒガシに行きたかったと言っていたので、もっと早く共学になっていたらと羨ましがっています。

私自身は息子を東福岡高校に行かせて本当に良かったと思いましたし、息子の友人の保護者さんも同じような感想の方がいます。

もちろん、校風が合わないと感じる生徒さんや、高校生活がうまくいかず苦い思い出になった子もいるので全てでなはいと思います。

一つの参考として、中学受験、高校受験の参考になれば幸いです。

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